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映画喫茶 Bande à part バンドアパート

映画家になるまでの記録。映画、読書、喫茶店。

留学のこと。 留学している旧友からの1年ぶりの返事「転売のノウハウ、5万で買わない?」

エッセイのこと。

 幼少期から馴染みのある20年来の友人が渡米してから2年半が経った。

 去年の成人式に一時帰国して以降、彼からの連絡が途絶えていたのだが一年ぶりに連絡が返ってきた。

 彼が僕に連絡してきた理由はというと

「転売のノウハウ身に着けたんだけど、お前5万で買わない?」

とのことらしい。

 ああ、彼は日本を捨ててしまったのだ。

 寺山修司も言っている。書を捨てよ、町へ出よう 。故郷を捨て家族を捨て友人も捨てる、それでいいのだ。

 彼とは結局2時間ほど電話した。何度も笑わせてもらった。彼も忙しく動き回っている。何も考えず、将来の事も見据えず自由の国に飛び出した彼だが、今は大学でビジネスを学んでいて、起業を企てているようだ。

 永住も考えてるらしく、少し感動した。

 向こうの大学の学業は中々厳しい。

 転売云々は冗談だが、そのためか他の友人との連絡も断っていたらしく、それほど打ち込める何かがあるというのはとても素敵なことだと素直に感心する次第である。

 

 僕の周りには、春休みを利用して一か月留学に行く友人も多い。

 一か月現地で語学を学びに行きたいという気概は素敵なものだし、行動力もあると思う。ただ、そのために払う費用は妥当なもので、合理化できるかと考えると少々疑問である。

 その一か月で何が変わるのか。おまえが本当にしたいことはなんだ、それは旅行とどう違うのか。思い出を経験と都合よく換言しているだけでは?

 といつも通り捻くれた感想しか出てこない。

 本当はうらやましいんだけどね。羨ましいよだって。俺も行きたいし

 1か月はだめで、半年ならいいのか、1年ならいいのか、と訊かれると難しい。

 しかしながら、何かを学びたいという明確な意思のもと、自分の人生を変える勢いで日本を飛び出す気概こそが重要なのでは?それ以外は全部”旅”と言ってくれ。

 それこそ、米国に感化され奇妙な性癖を生んでしまった彼のように、生まれ育った故郷を捨ててしまう覚悟のもと臨んでほしいものだ。

 もちろん本当に捨てろとは言わない。ただ、その流れに則った様な短期留学の様相こそが、今の日本人という民族性を如実に表しているのではないのでしょうか。

 

以上独り言でした。

 

ああ、お金貯めて留学したい。