今週もこの企画を進めていきます。
これは、僕が今週観た映画の中から幾つかの良作を勧めるという企画。
週末は家でゆっくり映画でも観るか、というあなたに是非参考になればと。
(C)2014 BBP IMITATION, LLC
また、前回の記事がスマートニュース並びにはてなブログトップを飾らせていただき、中々の好評だったので、この企画は続けていきたいと思います。
是非こちらもご覧ください。
今週の映画
今週観た作品は6本。
前回の8本に比べ、少ない…それは花粉症のせい。
さて、その6本はというと
・『お嬢さん』
→今上映中で話題の韓国映画。官能サスペンスで、こちらも記事にしたので合わせてどうぞ!
・『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
→政府によって何十年もの間、最重要機密事項としてひた隠しにされてきた天才数学者の功績を映画化したもの。
・『スーサイド・スクワット』
→友達がみたいというので付き合ったけど、始まって20分で寝てしまった。友人も寝ていた(笑)
・『東京難民』
→ある日、学費の未納により大学除籍になり行く宛を失った大学生のその後を描く。
・『苦役列車』
・『凶悪』
→面倒なので後でちゃんと紹介します。
今回邦画多めですね。
この中から紹介したいのは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『凶悪』。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
これ、めちゃめちゃ良かった。
ちょっと難しいシーンもあったけれど、ものすごく手の込んでいる映画、完成度高い。
切ない映画です。
しかもこんなことがずっと公にならなかったなんて。
もう見どころ満載。超おすすめ。
(C)2014 BBP IMITATION, LLC
概要
モルテン・ティルドゥム監督作。
第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞、また現在公開中の『ドクターストレンジ』で主演を務めたベネディクト・カンバーバッジが主演を務め、ヒロイン役を『はじまりのうた』のキーラ・ナイトレイが。
政府によって何十年もの間、最重要機密事項としてひた隠しにされてきた天才数学者・アラン・チューリングの功績を映画化したもの。
実は彼がコンピューターの原型を作った人らしいのだが、ずーっと隠されていた。
あらすじ
物語は二つの時間軸を行き来する。
アラン・チューリングの現在を描くものと、彼の過去を描くもの。
チューリングがある事件を起こすのだが、それを捜査する刑事が彼の不可解な経歴に疑念を抱き、その謎を解こうと奮闘する。
物語の焦点は彼の過去に置かれ、それを現在と照らし合わせて謎が紐解かれていく、という構成だ。
舞台は1939年の第2次世界大戦中、イギリスはドイツに宣戦を布告。
ケンブリッジ大学の特別研究員の天才数学者、アラン・チューリングは、英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る、解読不可能とまでいわれた暗号エニグマの解読に挑むことになる。
しかし、作戦に集められた他の6人の先鋭チームと反りが合わず、他人と協調することが苦手なチューリングは単独行動が裏目に出てチームから疎まれてしまう。
見どころ
まず、一番の見どころはカンバーバッジの演技と演出。
彼は協調性皆無で、おまけに他人の言葉の真意を汲み取ることができず、友人と呼べる関係の人物の影は彼の学生時代において一人しか見当たらない(その友人は彼の唯一の理解者なのだが、これ以上の言及は避けよう)。
その様子が見事に描かれているんだよね。本当にすごい。
ああ、こういう人、いるかもなぁ…みたいな。
天才だけど、不器用で。
この演技が彷彿とさせるのは『ビューティフル・マインド』のラッセル・クロウだね。
でも段々と彼の行動を理解してくれる人も現れる。あくまで任務の上だけど。
そのうちの一人がこちらも数学の天才、ナイトレイ扮するジョーン・クラーク。
そして脚本も手が込んでいるし、なんとも切ない物語なんだよなぁ。
数字の世界で生きるチューリングの半生が切なすぎる。
そういったドラマ的な要素が半分というところかな。
難しいシーンも少なくないけど、完成度が高く、もう一度観たくなる作品。
ぜひどうぞ。
『凶悪』
さて、こちらは邦画。
第一の感想が、またすごい邦画を観てしまったなぁ。というところ。
(C)2013「凶悪」製作委員会
概要
実際に起きた凶悪殺人事件「上申書殺人事件」を基に、獄中の死刑囚が告発した殺人事件の真相を新潮45編集部が暴き、首謀者逮捕に至るまでを描いた犯罪ドキュメントを原作とし、『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が映画化。
あらすじ
スクープ雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届く。
記者の藤井は上司から須藤に面会して話を聞いて来るように命じられる。
藤井が須藤から聞かされたのは、警察も知らない須藤の余罪、3件の殺人事件とその首謀者である「先生」と呼ばれる男・木村の存在だった。
木村を追いつめたいので記事にして欲しいという須藤の告白に、当初は半信半疑だった藤井も、取材を進めるうちに須藤の告発に信憑性があることを知ると、取り憑かれたように取材に没頭して行く。
みどころ
とにかく暗い映画です。みんな幸薄い顔しやがって。
テーマも暗いし。
ただね、出演者がみんないい味出すの。
一番良かったのは池脇千鶴だね。
本当この子、何でもできるんだな。
山田も同様に良かったけど、まだこの時点で伸びしろあるんじゃないかな、と思った。
終盤の迫真の演技は脱帽です。
勢いに圧倒されるかも。
暴力シーン多くて。
あーそこまでやっちゃうんだ、って思うくらい。
脚本も正直完璧とは言い難い。
人物のセリフ回しなども少しあれ、と思うシーンも多かった。
脚本は二人でつくったものらしく、なんとなくそれが伺えるなぁと。
でもそれを覆す出演者の圧倒的な演技と物語の構成。
ものすごくよかったです。
ただ少し、暗い映画なので、週末の午後にお勧めできるかはちょっと(笑)
でもいい作品なので、是非よかったら手に取ってみてほしい。
映像作品としては自信を持ってお勧めできる。
それでは今日はここらへんでさようならです。
なんか週末にこんな映画紹介しちゃっていいのかなぁ。
あ、それと、もしよかったらSNSなどでシェアしていただけるととても嬉しいです。
それではさよなら。