音楽と映画は切っても切り離せない関係にあります。その中でも、主題歌の中に映画の世界観が全て詰め込まれたような鮮やかな曲が好きです。それを聴くだけで映画の情景が思い起こせるから。
ということで、そんな素敵な曲を主題歌として扱った名作を5作紹介してみようと思います。良かったら聴いてみてください。
有名曲・隠れた名曲が主題歌の邦画 おすすめ5選
以前、有名な曲を扱った洋画を取り上げたこんな記事を書きました。
今回はそれの邦画版みたいなものです。有名な曲から隠れた名曲まで、それらを主題歌として扱った名作映画を僕の独断と偏見で5作選んでみました。
ジョゼと虎と魚たち
これ、僕がとっても好きな作品なんです。
主演は妻夫木聡、ヒロイン役を池脇千鶴、これも最高なキャスティングです。雰囲気もなんだか邦画らしくて好き。ゆるくて、温かくて、切なくて、本当に大好きな映画。男と女の関係を一つの形として描いた作品で、男女の出会いと別れを甘く切なく描きます。
主題歌として最後に流れるのがくるりの『ハイウェイ』。
切ない映画をこれで締められて、俺はやられた!と思いました。
概要
【原作】田辺聖子
あらすじ
キッカケで恋に落ちたごく普通の大学生と不思議な雰囲気を持つ脚の不自由な少女、そんな2人の恋の行方を大阪を舞台にキメ細やかな心理描写と美しい映像で綴る。
大学生の恒夫は、ある朝、近所で噂になっている老婆が押す乳母車と遭遇する。そして、彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。
脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫は、彼女の不思議な魅力に次第に惹かれていくのだが…。
主題歌
「僕が旅に出る理由は 大体100個くらいあって~」という有名な歌いだし。
スワロウテイル
(C)1996 SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE
これはとても有名かな。
CHARAが主演を務め、劇中でも実際にバンド演奏シーンで彼女が歌う幾つかの曲を扱っています。そして主題歌は『Swallowtail Butterfly あいのうた』で、クレジットは劇中で架空のバンドYEN TOWN BANDです。
映画、主題歌、挿入歌、全てが最高な作品。邦画の中でも特異な存在感を放つ名作です。
概要
【監督】岩井俊二
【主演】CHARA
メガホンを取ったのは『リリィ・シュシュのすべて』の岩井俊二監督。
彼が織りなす独特の世界観を余すことなく注ぎ込んだのがこの『スワロウテイル』で、映画ファンからは未だに根強い人気があります。
主題歌の『Swallowtail Butterfly あいのうた』を歌うのはCHARAで、作曲には小林武史も加わっています。
あらすじ
紙幣偽造のデータを手に入れた娼婦のグリコは、中国系移民のヒョウたちとニセ札造りを始めた。ライブハウスを買い取り、歌手として有名になっていく彼女だったが……。近未来の架空の都市“円都(イェンタウン)”を舞台に、若者たちの姿を描いた作品。
主題歌
うーん最高だな。超最高。90年代独特の退廃的なにおいがしますね。
愛のむきだし
(C)「愛のむきだし」フィルムパートナーズ
主題歌はゆらゆら帝国の『空洞です』。
ゆらゆら帝国が紡ぐ独特な雰囲気が映画にとても合っていて、奇妙な連帯感を醸し出す、こちらもまた邦画の中では特異な存在感を放ち続ける作品。
主題歌自体も好きなんですけど、本当に好きな作品で、何から何まで最高の作品です。映画自体はとっても長い、でもこんなおかしな映画、中々ありません。
概要
あらすじ
敬虔なクリスチャン一家で育ったユウは、神父の父に毎日懺悔を強要される日々を送っている。“罪作り”のため女性の股間ばかり狙う盗撮を繰り返すユウは、ある日、ヨーコという少女に出会い一目で恋に落ちるが……。
主題歌
この奇妙なリズムが最高ですね。中毒性ありすぎ!!!
ライブバージョンも最高ですよ。
月とキャベツ
『月とキャベツ』です。実は、山崎まさよしが主演を務めているんですよね。
彼は、一時は有名だったが突然スランプに陥ってしまったミュージシャンの役を演じています。知っている人は知ってるでしょうが、そこまで有名な作品という印象はありません。
さて、この映画の主題歌は『one more time, one more chance』。また、この曲がテーマソングみたいなところがあって、本人がエンディングではピアノ弾き語りします(重要)!!
ヒロインの女の子がそれに合わせて踊るシーンがとても幻想的で、90年代を代表する名シーンだと思っています。
概要
【監督】篠原哲雄
あらすじ
個性派ミュージシャン山崎まさよしが映画初主演した異色ラブ・ストーリー。
バンドを解散し独立したとたん、歌が作れなくなったミュージシャン花火。いまは、人里離れた田舎でキャベツ栽培に明け暮れていた。そんなある日、彼のもとにヒバナと名乗る少女が現われ、そのまま居ついてしまうのだった。ダンサー志望のヒバナは花火の曲で踊りたいと言い出す。はじめは戸惑うばかりの花火だったが、いつしか天真爛漫なヒバナの存在に刺激を受け、ついに曲作りを再開するのだった
主題歌
映画より曲の方が有名なのかな??
ピアノ弾き語りバージョンはネットに無かったので、そっちが聴きたい人は是非映画を。
青い鳥
ご存知の方はそれほど多くないと思います。『青い鳥』は、重松清の同名短編小説を映画化したもの。
主演を務めるのは阿部寛です。彼が演じるのは、吃音症という言葉を発するとき言葉がつっかえてしまって流ちょうに話すことがでいない症状をずっと抱えた教師役。
原作もくっそ泣けるんだよなぁ。学校の道徳の授業で観たことある、という方も中にはいるかもしれません。
また、主題歌を歌っているのはまきちゃんぐという女性シンガー。あまり有名じゃないかもしれませんが主題歌の『鋼の心』がめちゃめちゃいい!是非聴いてみてください。
概要
【監督】中西健二
【原作】重松清『青い鳥』
あらすじ
いじめによる自殺未遂が起きた中学校で、傍観者となったクラスメートたちときつ音の教師との交流を丁寧につづる。
ハンディキャップを持ちながらも生徒たちと真摯に接する教師を阿部寛が熱演。一度だけいじめにかかわったことに苦しむ繊細な少年には、『テニスの王子様』の本郷奏多が挑戦した。
複雑さをはらむいじめ問題に真正面から向かう教師の言葉を通して、生と死や救いなど多くのことを問いかける。
主題歌
結びに代えて
これらを視聴できる配信サービスをちょろーっと紹介しますね。
・U-NEXTという動画配信サイトで『愛のむきだし』『スワロウテイル』が今なら30日間無料で視聴することができるそうです。よかったら検討してみてはいかがでしょうか。(いちおう観られるかどうかの確認はした方がいいです)
・またdTVでは『月とキャベツ』『ジョゼと虎と魚たち』を、こちらも無料期間中にみることができるそうなので、よかったら試してみてはいかがでしょうか。
洋画の有名曲を紹介している記事なんかも書いています。こちらも有名な映画や素敵な名曲を紹介しているのでよかったら読んでみてください。
それでは、本日はここらへんで。