遠く 知らない街から 手紙が届くような

ビジネスにも自己啓発にも興味が無い経営者の嘆き

冬のテラスで飲むホットワインが良い 吉祥寺にて

今年こそ、寒いうちにテラスでホットワインを飲んでおこう、という思いが胸にあった。春が来てしまう前に行こう、よし、明日こそ絶対に行こう、と決めた。低血圧だから、早起きをするために前日は気合を入れて寝た。早く起きすぎてしまった。

 

10時すぎごろ、外に出る。とてつもなく暖かい。二月中旬ってこんなもんだったっけ。当初の目的を忘れた。これじゃ暖かい中で熱くしかも甘ったるいワインを飲むというだけの苦行である。

 

ヒートテックを脱いだ。セーターも脱いだ。ああ、超寒い。これでいける。荻窪で降り、二駅分ほど歩いた。写真を撮りながら歩き、途中で昼食もはさんだため2時間弱かかった。吉祥寺に着くころには一汗かいていた。

 

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公園口の方から、マルイの道を抜け、公園の入り口辺りにあるバー Inokashira Kitchen に着く。吉祥寺に来るたびにここで一杯飲んでいる。テラス席も開放的で、人の流れが観ていて飽きない。本当に様々な人々が流れを作る。こんな流れの中を、僕もさまよってきた。

 

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ホットワインを頼む。その頃には、僕は既にシャツ一枚になっていた。歩きすぎた…熱い、ビールが飲みたい。けれどもうここは意地で、ホットワインを頼んだ。お姉さんが微妙な顔をした。

 

お姉さんが持ってきてくれました。

 

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一口飲む。うわあ、おいしい。スパイスの香りを芳醇な赤ワインが包み込み、コクのある甘さを生む。クセになりそうなクセ。身体も丁度クールダウンしてきたので、セーターを着た。もう一度すする。おいしい。冬の平日にテラス席で嗜むホットワインは、確かにうまい。

 

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ちいさな春も見つけました。暖かいしいい天気だし、文句のつけようがない一日だ。寒すぎてもきっとすぐ冷めてしまう。少しだけ肌寒い、小春日和を感じるこの時が本当に心地よかった。

 

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帰りの中央線。

よそ見しながら歩いて2時間弱かかったが、二駅なんて電車に乗ればものの5分だ。動く速度のことではない。目的をどこに置くかでこんなにも違う道中になることに、初めて気づいた。